なぜか孤独感や不安を感じる50代女性がカウンセリングで楽になった話

順調な仕事や家庭、仲間に恵まれながらも、なぜか原因不明の不安や孤独感に襲われていた50代のT.Oさん。本を読んだり他所のセラピーを受けたりしても消えなかった「幼少期の孤独体験という最後の核」を解消するため、熊本カウンセリングを訪れます。タッピングセラピーによるトラウマ解消や、自作のアファメーションを楽しく実践することで、長年の孤独感から解放され穏やかな日々を取り戻した奇跡の体験談です。
掲載の許可をいただいています。

なぜかいつも孤独感と不安を感じてしまう

寂しさを感じている女性

私の今の生活は、不満や心配なことはありません。人間関係も順調です。
家族も平和だし、仕事も順調です。
趣味で集まる仲間もいるし、お酒を一緒に飲む仲間もいます。

しかし、なぜかいつも不安や孤独感を感じるのです。
日曜日に一人で自宅にいると、不安や孤独感を感じていました。

悩み癖があるのかなと思うくらいに、存在しない悩みを見つけて、悩んでいました。
仲間がいないわけでもないのに「他人に嫌われているかな」「裏切られるのではないかな」と思うのです。

相手との関係が親密になればなるほど、また平和になればなるほど「この関係は壊れるのではないか」と心配になるのです。

孤独感の原因は、子供の頃に孤独を体験して、それを40歳過ぎるまで他人にも言わずに来たことではないかと思います。これまでの人生で悲しみを上塗りしてきたせいだと思います。

40歳過ぎてからは友達に話して、それを剥がすようしてきたのですが、最後の核の部分がなかなか剥がせませんでした。その核がずっと残って、逆に支配されていたような感じです。

これまで本を読んだり、他所のセラピーを受けたりして、だいぶん改善してきているのですが、最後のあと少しがどうしても残っているのです。それが結構辛いのです。
それが熊本カウンセリングで解消できるのではないかと直感で感じたのです。

1回目のセッションでスッとした落ち着きを感じました

カウンセリングを受けている女性

熊本カウンセリングでは3回のカウンセリングを受けたのですが、1回目のときにスッとした落ち着きを感じました。

一番印象的なのは、タッピングセラピーですね。
タッピングセラピーを受けていると、魔法のように自分のトラウマや思い込みが頭の中から消えてしまっていきます。

トラウマの場面を思い出そうとしてもなかなか思い出せません。
新しく作った理想の映像しか出てきません。

あまりに驚いたので、このタッピングセラピーを講座で習ってみたいとまで思うようになりました。

アファメーションの宿題が楽しかった

アファメーションを唱える女性

また宿題に出されたアファメーションを通勤中に車の運転をしながら言っていました。
この宿題はめっちゃ楽しかったです。どんどん気持ちが落ち着いていきましたね。

仕事中も思い出したときにはすぐ唱えていました。
さらに自分の弱さを感じることについてオリジナルのアファメーションを3つも4つも作って、一緒に唱えていました。

そのオリジナルのアファメーションはこんなのです。

「私は他人に可愛がってもらってもよい」
「私は他人を信じてもよい」
「私は他人から信頼されている」
「私は他人から愛されている」
「私は他人を愛している」

1種類10回を1セットにして1日合計10セットぐらい言っていたと思います。

孤独感から解放されました

サークルの仲間と楽しく会話している女性

今は悩みから解放されました。
日曜日の午後に自宅で一人で過ごしていても、穏やかに過ごしています。孤独感など全く感じません。

私の夢は、これからの人生はサークルの仲間たちと一緒に、今後の人生を穏やかに過ごしていくことです。それに向けて動いていきたいと思います。

孤独感を感じて苦しんでいる人にアドバイス

私と同じように子供の頃の体験が原因で、その後ずっと得体のしれない孤独感や悲しみの感情に苦しんでいる人には、独りで抱え込まないで、機会があるなら、頼れるカウンセラーやセラピストの個人セッションを受けるとよいとアドバイスしたいです。

サクッと元気になれますよ。

(50代女性 T.Oさん)

心理カウンセラーからコメント

心理カウンセラー

T.Oさんが3回のカウンセリングを経て、仕事や人間関係が順調であるにもかかわらず、なぜか常に付きまとっていた「得体の知れない孤独感や不安」から完全に解放され、日曜日を穏やかに過ごせるようになられたことを大変うれしく思います。

心理療法家の視点から、T.Oさんの心と脳に起きていた劇的な変化のメカニズムを解説します。

「順調なのに不安」という愛着の傷

Hazan, C., & Shaver, P. (1987)の研究は、子供時代に孤独や拒絶を経験した人は、大人になって周囲に恵まれても、潜在意識の奥底に「見捨てられ不安(Anxious Attachment)」を抱えやすいことを証明しました。
このタイプは、相手との関係が親密に、あるいは平和になればなるほど「裏切られるのではないか」「いつか失うのではないか」という認知のバグ(防衛線)が作動します。

T.Oさんにも、子供の頃の孤独体験によって、潜在意識の奥底に「私は見捨てられる」「幸せは長く続かない」という強固な心の防衛線(核)が敷かれていました。40歳を過ぎてご友人に話すことで、表層の悲しみはだいぶ癒えたものの、この「最後の核」は原始的な脳の領域に固く刻まれているため、通常の知性的な会話や本を読むといったアプローチ(左脳的な理解)だけでは、どうしても手が届かなかったと考えます。

タッピングセラピーの効果 … 経穴刺激が脳の恐怖アラームを消火する

トラウマを思い出しながら身体のツボを指で叩くというタッピングセラピー(TFTやEFTなど)という手法は、普及しはじめた当初は、臨床現場で劇的な効果を上げていたものの、伝統的な心理学界からは「非科学的である」「プラセボ(思い込み)に過ぎない」と激しい懐疑の目を向けられていました。

Feinstein, D. (2012)の研究では、タッピングセラピーが科学的根拠に基づいた(Evidence-based)有効な心理療法であるかを検証しました。
その結果、当時の18件のランダム化比較試験(RCT)を含む多くのデータを分析し、以下の3つの結論を導き出しました。

高い有効性
PTSD(心的外傷後ストレス障害)、社交不安、恐怖症、うつ病などの様々な心理的障害に対して、従来の認知行動療法(CBT)と同等、あるいはそれ以上の高い治療効果を示した。

圧倒的な速効性
従来の心理療法が数ヶ月〜数年かかるのに対し、タッピング療法はわずか数セッション(時には1〜3回)という驚異的な短期間で深刻なトラウマ症状を大幅に減少・消失させた。

効果の持続性
セッション終了後、数ヶ月〜1年以上の追跡調査を行っても、効果が戻ることなく持続していることが確認された。

Feinstein, D. (2012)は、「経穴刺激(タッピング)を伴う心理療法は、プラセボ効果をはるかに超えた生物学的な変化を脳内にもたらしている。これは、脳の感情回路を急速に再配線(リワイヤリング)する極めて安全で強力な新しいパラダイムである」と結論づけました。

T.Oさんが、長年剥がせなかった孤独感の核に対し、カウンセリングの1回目で「魔法のようにトラウマや思い込みが消え、思い出すことすら難しくなり、理想の映像に書き換わった」と驚かれていたが、これがまさにこのFeinstein(2012)が証明した「タッピングによって脳の扁桃体アラームが消火され、記憶の再固定化(データの安全な上書き)が100%完璧に作動した状態」を意味しています。

単に言葉で話し合うカウンセリング(左脳的アプローチ)では届かなかった原始的な脳の恐怖データに対し、タッピングという身体刺激(右脳・体感覚アプローチ)がダイレクトに作用したため、わずか3回という短期間で「サクッと」長年の孤独感を解決できたと考えます。

アファメーションによる「安心の神経回路」の強化

T.Oさんがオリジナルのアファメーション(私は愛されている等)を1日100回近く楽しんで唱え続けた結果、なぜ「悩み癖」が消え、日曜日の午後を穏やかに過ごせるようになったのでしょうか。

Cascio, C. N., O'Donnell, M. B., Tinney, F. J., Lieberman, M. D., Taylor, S. E., Strecher, V. J., & Falk, E. B. (2016)の研究では、アファメーションを唱えている最中の人間の脳をスキャンしました。その結果、脳の報酬系(腹側線条体)や自己関連処理を行う内側前頭前野が強く活性化し、ストレスに対する脳の防衛反応(悩み癖や不安)を物理的に減少させることが実証されました。

人間の脳には、大人になってからも経験や思考によって構造を変化させる「神経可塑性(しんけいかそせい)」という特性があります。T.Oさんがポジティブな自己暗示を圧倒的な回数で反復したことで、長年の「悩み癖」という古い神経ルートが衰退し、代わりに「愛され、信頼されている」という新しい安心の神経ネットワークが急速に構築・強化されたと考えます。

参考・出典URL

Hazan, C., & Shaver, P. (1987). Romantic love conceptualized as an attachment process. Journal of Personality and Social Psychology, 52(3), 511–524.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/3572722/

Feinstein, D. (2012). Acupoint stimulation in treating psychological disorders: Evidence of efficacy. Review of General Psychology, 16(4), 364–380.
https://journals.sagepub.com/doi/10.1037/a0028602

Cascio, C. N., O'Donnell, M. B., Tinney, F. J., Lieberman, M. D., Taylor, S. E., Strecher, V. J., & Falk, E. B. (2016). Self-affirmation activates brain systems associated with self-related processing and reward and is buffered by future orientation. Social Cognitive and Affective Neuroscience, 11(4), 621–629.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26541373/

この記事を書いた人

心理カウンセラー 田中耕一郎
公認心理師。2007年に心理カウンセラー・心理セラピストとして独立し、熊本市に「熊本カウンセリング」を開設しました。以来17年以上にわたり、心理カウンセリングの実践に携わり、これまでに7,000件を超える相談実績を積み重ねてきました。2019年には拠点を熊本県八代郡氷川町に移し、地域に根ざした活動を展開しています。

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