職場の人間関係を改善!30代女性が自分を変え仕事の意欲も高めた話

何度も繰り返す職場の対人トラブルに終止符を打つため、U.I.さんが手にしたのは「身体と行動」への直接的なアプローチでした。オンラインでのセッションを通じて、ストレスホルモンを抑制するタッピングセラピーや、反復強迫(過去の再現)から脱却するための具体的スキルを習得。その結果、新しい職場でのトラブルを自力で解決できるまでに成長し、毎日が劇的に明るく変化しました。自分を磨き、人生の主導権を取り戻すまでの再生の記録です。
体験談掲載の許可をいただいています。

職場での人間関係に悩み転職を決めた

pcで仕事をしながら悩んでいる女性

田中先生のカウンセリングを受ける様になったのは、職場での人間関係に悩み転職を決めた頃の事でした。

これまで複数の職場を経験していましたが、このまま職場を変えても、自分が変わらない限りは同じ様な人間関係を引き寄せてしまうのではないかと思い、どうしたら良いものかと何気なくインターネッ トを見ていましたら、田中先生のホームページに出会いました。

カウンセリングで心がこもった誠実さを感じた

電話でカウンセリングを受ける女性

それまで何度か他のカウンセラーの方にお世話になった事はありましたが、話は聞いていただけても問題解決に至る事はなく、先の希望が見えた事があまりありませんでしたので、今回も初めはあまり期待はできないと思っていました。

しかし、初めてお電話でお話した時に、田中先生に対して誠実さと「信用できる」という直感を感じて、受診させていただく事となりました。

カウンセリング(私は遠方なので電話で行なっています)がとても良いと思います。 ただこちらの話を聞くだけではなく、具体的なアドバイスを下さり、しかも一方的ではなく一緒に考えてくれるお兄さんの様な感じで相談に乗って下さいます。

もちろんお仕事でお話を聞いて下さっているのですが、心がこもった誠実さをとても感じます。 いつも人間関係で悩んでおりましたので、そういう人の誠実さとあたたかさにふれられただけでもとても救われた気がしました。

そしてカウンセリングの内容も、話している中で気の付いた点を指摘し参考になる本を紹介して下さったり、適切なカウンセリングの手法を行なって下さったりと、今まで受けたカウンセリングとは全く異なる充実した内容です。

タッピングセラピーを行なっていただいた時など、終わった後にとてもすっきりして心が軽くなったのを感じました。

何より、職場を変わった後、問題が発生した時に相談に乗って下さり、適切なアドバイス、そしてそれに基づいて行動した事で人間関係を改善する事ができた事が本当に助かりました。

職場の人間関係が改善できた!

同僚と会話する女性

今も色々ありますが、前とは比較にならないほど人間関係が改善されましたし、私自身がとても前向きに明るい気持ちで毎日を過ごす事ができるようになり、仕事に対しても意欲が増してやりがいを感じる様になりました。 それが、何よりもとても有り難い事だと感謝しています。

田中先生はとても色々な事をご存知ですので、お話していると非常に勉強熱心な方だとわかりますし、問題対処能力がとても高い方だと思います。私より年上だという事もありますが、ご自身が人間関係の上で色々な経験をなさっていて、また色々な方とカウンセラーとして親身に接して来た中でそういった能力が更に高まっていったのだと思います。 物事の考え方や行動の取り方も参考になる事が多く、私にとって自分を高める上で貴重な出会いだと思います。

いままで本当にありがとうございます。お世話をかけてしまっていますが、これからもどうぞ宜しくお願い致します。

(30代女性 U.Iさん)

心理カウンセラーからコメント

心理カウンセラー

U.I.さん、まずは新しい職場での人間関係を改善し、毎日を前向きな気持ちで過ごせるようになったこと、本当におめでとうございます。そして、これまでの歩みをこうして丁寧に振り返ってくださったことに、心から感謝いたします。

「自分が変わらない限り、同じような人間関係を引き寄せてしまうのではないか」というU.I.さんの当時の気づきは、心理学の視点から見ても非常に鋭く、そして重要な「変化への第一歩」でした。環境を変える(転職する)ことはリセットにはなりますが、自分の中にある「対人パターンの種」は一緒に引っ越してしまいますからね。そこに勇気を持って向き合おうと決めたU.I.さんの強さが、今の素晴らしい結果を導き出したのだと感じます。

専門的な立場から、U.I.さんの体験がなぜこれほどの変化をもたらしたのか、いくつかのポイントに分けて解説させていただきます。

「反復強迫」からの脱却

私たちは無意識のうちに、過去の未解決な感情や人間関係のパターンを、新しい環境でも再現してしまうことがあります。これを心理学では「反復強迫」と呼ぶことがあります。

「反復強迫」の概念の提唱者であるFreud, S. (1914)は、人は過去の出来事を「思い出す」代わりに、現在の人間関係の中でそれを「行動として再現(アクティング・アウト)」してしまうことを指摘しています。

これは無意識が過去の未解決な課題を解決しようとして、似たような力関係の場所を選んだり、無意識に相手の嫌な部分を引き出す振る舞いをしてしまったりするということです。

またvan der Kolk, B. A. (1989)は、トラウマ体験を受けた脳には、皮肉なことにその「恐怖の状況」に慣れ親しんでしまい、平穏な状態を逆に「不自然」と感じてしまうメカニズムがあることを述べています。

人間関係の悩みは、脳にとっては「苦しいけれど慣れ親しんだパターン」です。転職しても「以前と同じ空気感」を無意識に探し当ててしまうのは、脳の生物学的メカニズムが変化を拒んでいるからだ、とこの論文は教えてくれます。

U.I.さんが「自分が変わらなければ」と感じたのは、これらの無意識のサイクル・脳のメカニズムを断ち切る準備ができていた証拠です。これまでのカウンセリングで「話を聞いてもらうだけでは解決しなかった」と感じていたのは、おそらく表面的な感情の吐き出し(カタルシス)にはなっても、根底にある対人パターンの構造にまで光が当たっていなかったからかもしれません。

身体と心をつなぐ「タッピングセラピー」の効果

U.I.さんが「終わった後にすっきりして心が軽くなった」と感じられたタッピングセラピー(TFTやEFTなど)は、職場の人間関係で蓄積された強いストレスを解消するのに非常に有効な手法です。

職場の苦手な人を思い出すだけで動悸がしたり、体が強張ったりするのは、脳の「扁桃体」が過剰に反応している状態です。タッピングは、特定のツボを刺激しながら、あるフレーズを唱えることで脳に「今は安全だよ」という信号を送り、この過剰反応を鎮めます。

タッピングセラピーの効果に関して、Church, D., Yount, G., & Brooks, A. J. (2012)が、タッピング(EFT)を行うことで、ストレスホルモンであるコルチゾール(Cortisol)のレベルが、通常のカウンセリングや休息のみの場合と比較して大幅に(約24%)低下することを証明しています。

U.I.さんが感じた「すっきり感」は、単なるプラセボではなく、脳の扁桃体が鎮静化し、身体レベルでストレス反応が抑制された結果であると考えます。

アドバイスと実生活での実践

U.I.さんの素晴らしい点は、カウンセリングで得たアドバイスを「実際に行動に移した」ことです。

職場の人間関係は、時として「心理戦」のような側面があります。感情のケアだけでなく、「このタイプの人には、こう返そう」「このタイミングでこう動こう」という具体的なコミュニケーションの型(ソーシャルスキル)を身につけ、実践されたことが、現実を変える大きな鍵となりました。

単なる「お悩み相談」で終わらず、一緒に戦略を練る「並走者(お兄さんのような感じ、と仰っていただいたのは光栄です!)」として関われたことが、実利的な人間関係の改善につながったのだと思います。

U.I.さんが体験されたプロセスは、「無意識のプログラム(反復強迫)」を「意識的な選択(カウンセリングと行動の実践)」によって上書きしたプロセスと言えるでしょう。

  1. 自分がパターンを繰り返していることに気づく
  2. タッピング等で、脳の恐怖反応を鎮める
  3. 実際の職場で新しい行動を取り、現実を書き換える。

まるで脳のOS(基本ソフト)をアップデートしたようなものですね。もう古いバグだらけのソフトを動かす必要はありません。

U.Iさんは、仕事はもちろんのこと帰宅されてから資格試験勉強を開始されたとお聞きしています。
意欲的・活動的になってこられたことを大変嬉しく思っています。

参考・出典URL

Freud, S. (1914). Remembering, repeating and working-through (Further recommendations on the technique of psycho-analysis II). In J. Strachey (Ed. & Trans.), The standard edition of the complete psychological works of Sigmund Freud (Vol. 12, pp. 145–156). Hogrefe. (Original work published 1914)
https://www.sas.upenn.edu/~cavitch/pdf-library/Freud_Remembering.pdf

van der Kolk, B. A. (1989). The compulsion to repeat the trauma: Re-enactment, revictimization, and masochism. Psychiatric Clinics of North America, 12(2), 389–411.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/2664732/

Church, D., Yount, G., & Brooks, A. J. (2012). The effect of emotional freedom techniques on stress biochemistry: A randomized controlled trial. The Journal of Nervous and Mental Disease, 200(10), 891–896.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22986277/

この記事を書いた人

心理カウンセラー 田中耕一郎
公認心理師。2007年に心理カウンセラー・心理セラピストとして独立し、熊本市に「熊本カウンセリング」を開設しました。以来17年以上にわたり、心理カウンセリングの実践に携わり、これまでに7,000件を超える相談実績を積み重ねてきました。2019年には拠点を熊本県八代郡氷川町に移し、地域に根ざした活動を展開しています。

心理カウンセリングを受けたい人はいませんか?

あなたの悩みは心理カウンセリングで解消できます。

心理カウンセリングは、過去の否定的な感情を解放し、深い癒しと、良い気づきをもたらし、新しい行動を促してくれます。

悩みを解消して、あなたの心は成長することができます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です