嫁ぎ先の環境や義母になじめない30代女性が前世療法で楽になった体験談

結婚を機に熊本から大阪へ嫁ぐも、義母との関係に悩み、いつしか「大阪のすべてが嫌い」になってしまった30代のK.Mさん。故郷へ帰りたいと追いつめられていた彼女が前世療法で出会ったのは、デンマークで穏やかな晩年を過ごした男性の姿でした。ハイヤーセルフが告げた「自然体で心を開いて」という言葉の真意とは。環境になじめず苦しむすべての女性に、心の視点を変えて自分を取り戻すヒントをくれる体験談です。
掲載の許可をいただいています。

大阪人嫌い、大阪弁嫌い、大阪嫌いになった

K.Mさんは熊本の大学を卒業後、大阪の企業に就職。
そして大阪出身の男性と結婚、そのまま夫の実家近くで結婚生活を始められました。

しかし義理の母との関係がうまくいかず、悶々と悩む日々が続きました。
最近では、それが大阪人嫌い、大阪弁嫌い、大阪嫌いにまで発展。
熊本に帰りたいという気持ちが強まっていました。

そこで今回の前世療法のテーマは「今後大阪でどのように生きていけばよいのか」と設定しました。

前世はデンマークの男性フランク

印刷の仕事をする男性

前世療法を始めて、最初に見えてきたのは港を見ている白人の男性。
場所は1800年代後半のデンマークの港町。
名前はフランク。
それがK.Mさんの前世の姿でした。

フランクは20代前半で故郷を離れて大きな町へ行き、そこで出版関係の仕事に就きます。

30歳ごろに結婚。
子どもも生まれました。

40代で事故にあって、足に大怪我をします。
怪我をしたことをきっかけに、湖のある田舎町に移住。

その後78歳まで生きて穏やかな老後を過ごしたのでした。

ハイヤーセルフからのメッセージ

光の玉のようなハイヤーセルフ

K.Mさんから下記のご感想をいただきました。

前世の場面や数字が不思議と浮かび上がってきました。
自分の脳が作っているのかなという気がしないこともなかったのですが、勝手に浮かんできましたね。

私はこれまでの人生でデンマークに行ったり、出版関係の仕事をしたりしたことは全然ないのですが、前世の世界はカラーで結構リアルな感じに見えました。

ハイアーセルフは光の塊のように見えました。

ハイアーセルフには「今後自分はどのようにして生きていけばよいのか?」と尋ねました。

ハイアーセルフは、「頑張らなくてよい。ありのままでよい。自然体でよい。」と答えてくれました。
また、「自分から心を開いて、他人に親切な気持ちをもって接していきなさい」とも言われました。

自分から他人と打ちとける努力をする

そう言われてみると、確かに私は大阪の人たちに対して、自分で自分の心を閉じているようなところがあります。
それで、自分から他人に働きかける必要もあるのかなと思いました。
自分から他人と打ちとける努力をするということです。

大阪で出会った人たちのイメージを自分勝手に作らずに、近しい人に自分から積極的に声をかけていかないといけないと思いました。

相手の外側の部分ではなく、もっと内側を見ていかないといけないと気づかされました。

前世療法を受けて良かったです。
冷静になれた気がします。

私と同じように、嫁ぎ先や職場で居づらい思いをしている人には、「ちょっと立ち止まって、視点を変えて考えるとよいですよ」と言ってあげたいです。

嫌なことにとわれて、それで心の100%を占めてしまうとどんどん苦しくなっていきます。それはそれとして、自分から興味があることとか、何かしら違うことを探していくことが大切だと思います。

悩みにばかり集中しないことです。
それだけに染まらないことです。

(K.Mさん 30代女性)

心理カウンセラーからコメント

心理カウンセラー

K.Mさん、前世療法を通じて、大阪での生活に対する大きな心のパラダイムシフト(視点の転換)を経験されたことを大変うれしく思います。
見知らぬ土地への移住、そして義理のお母様との関係という、逃げ場のないストレスの中で、「大阪のすべてが嫌い」とまで追い詰められていたK.Mさんの苦しみは、並大抵のものではなかったとお察しします。

心理療法家の視点から、K.Mさんが今回のセッションでどのようにして「冷静さ」を取り戻し、主体的な生き方へとシフトされたのかを専門的に解説いたします。

義母へのストレスが「大阪嫌い」に拡大したメカニズム

特定の個人(義母)に対するネガティブな感情が、その人が属する集団(大阪人)や環境(大阪弁・土地)全体へと広がっていく現象を、心理学では「般化(Generalization)」と呼びます。

Dunsmoor, J. E., & Paz, R. (2015)は、脳の扁桃体が強い過緊張状態に陥ると、脅威を正しく細分化できなくなり、類似した環境やカテゴリー全体に対して「危険・不快」というアラートを鳴らす「概念的般化(Conceptual Generalization)」が起きると述べています。

K.Mさんが「大阪のすべてが嫌い」になっていたのは、自分の心をストレスから守るための防衛壁だったと言えます。しかし、壁を作れば作るほど「私は被害者であり、ここは敵地である」という認知が強化され、日常生活のあらゆる瞬間に苦痛を感じるようになってしまいます。

デンマークの男性「フランク」が象徴すること

前世で見えた「デンマークの男性フランク」の物語は、K.Mさんの潜在意識が、現在の苦境を乗り越えるために引き出した強力なメタファー(象徴)です。

Spanos, N. P., Menary, E., Gabora, N. J., DuBreuil, S. C., & Dewhirst, B. (1991)の研究によって、前世療法の中で見えてくる過去生の人格や歴史背景は、クライアント自身が現在の心理的葛藤や「こうありたい」という願いを整理するために構築した『自叙伝的なメタファー』であることが科学的に明かされました。

前世療法(催眠・イメージ療法の一種)で体験されるストーリーは、単なるオカルトではなく、クライアントが「現在の心理的課題」を解決するために潜在意識(無意識)から紡ぎ出した、極めて創造的なナラティブ(物語)なのです。

フランクは若くして故郷を離れ、40代で不条理な怪我に見舞われながらも、最終的には穏やかで美しい田舎町へ移住し、豊かな人生を全うしました。
この物語は、K.Mさんの無意識からの「環境の変化や予期せぬ苦難があっても、あなたには最終的に穏やかな人生を築く力が備わっている」という力強いメッセージと考えます。
またハイヤーセルフの「自然体でよい」という言葉は、状況を変えようと力むのをやめ、まずは今の自分を受け入れる(自己受容)の大切さを教えてくれているのでしょう。

「悩みに心を100%染めない」という脱中心化の智慧

K.Mさんが最後に述べられた「嫌なことにとらわれて心の100%を占めてしまうと苦しくなる。悩みにばかり集中しないこと」という気づきは、現代の認知行動療法やマインドフルネスにおいて重要視される「脱中心化」そのものです。脱中心化とは、自分のネガティブな感情や状況に飲み込まれず、一歩引いたところから客観的に観察する能力のことです。

Fresco, D. M., Moore, M. T., van Dulmen, M. H., Segal, Z. V., Ma, S. H., Teasdale, J. D., & Williams, J. M. G. (2007)は、ストレスを抱える人が「私は悩んでいる(渦中にいる)」という状態から、「私は今、悩むという体験をしている最中だ(客観視)」という視点(Decentering:脱中心化)を獲得すると、不安や抑うつ、反芻思考が劇的に減少することを実証しました。

K.Mさんが意識のスポットライトを「嫌なこと」から一度外し、「大阪での悩みは私の人生のほんの一部であり、他にも違う世界がある」と視野を広げられたことは、今回の前世療法の大きな成果です。

参考・出典URL

Dunsmoor, J. E., & Paz, R. (2015). Fear generalization and anxiety: Behavioral and neural mechanisms. The Neuroscientist, 21(4), 336–343.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25981173/

Spanos, N. P., Menary, E., Gabora, N. J., DuBreuil, S. C., & Dewhirst, B. (1991). Secondary identity enactments during hypnotic past-life regression: A sociocognitive perspective. Journal of Personality and Social Psychology, 61(2), 308–320.
https://psycnet.apa.org/doiLanding?doi=10.1037%2F0022-3514.61.2.308

Fresco, D. M., Moore, M. T., van Dulmen, M. H., Segal, Z. V., Ma, S. H., Teasdale, J. D., & Williams, J. M. G. (2007). Initial psychometric properties of the Experiences Questionnaire: Validation of a self-report measure of decentering. Behavior Therapy, 38(3), 234–246.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/17697849/

この記事を書いた人

心理カウンセラー 田中耕一郎
公認心理師。2007年に心理カウンセラー・心理セラピストとして独立し、熊本市に「熊本カウンセリング」を開設しました。以来17年以上にわたり、心理カウンセリングの実践に携わり、これまでに7,000件を超える相談実績を積み重ねてきました。2019年には拠点を熊本県八代郡氷川町に移し、地域に根ざした活動を展開しています。

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