職場いじめ

職場いじめで退職し、入院した

職場いじめされている男性

私ははっきり言って田中先生と出会うまでは自殺した方がましな人生だと思い込んでいた。
様々な苦難に遭ったが、一番の問題は人間関係と職場だ。

私がうつ病になるきっかけとなった職場は「コネ」で入った者たちで固められていて、私のように将来を見越して「実力」で入ってきた異分子を徹底的に排除するために、様々な嫌がらせに遭った。

大学を卒業して、最初に入った会社がどぶ板営業、その後公務員上級職に落ち、やむなく入った零細企業が倒産寸前で退職、帰郷して入った特殊法人が上記のとおり。私は半ば発狂しかけ、心療病院に3か月入院した。

カウンセリングが転機になった

カウンセリングを受ける男性

退院後も病院には2週間に1度通い続けたが、私をいじめた上司や、理解不能な同僚らの言動に対する恨みつらみを解決できなかった。

所詮、精神科医は適当に診療して適当な薬を出しているだけなのである。毎回診断に2時間以上待たされていた私はイライラが頂点に達し、病院には薬を受け取りに行くだけになってしまった。

私にはうつの友人がいて、彼がカウンセリングを強く勧めてくれた。極めて億劫だったが、親に半ば引き連れられるようにして、田中先生のもとに連れられていった。

私は入院した時に診断書に何とか人格障害とか書かれていたのに酷く傷つけられていて、カウンセラーにも人格障害者扱いされるのではないかと疑念をもっていた。

しかし初回のカウンセリングで、私を病人扱いされるどころか、「将来どうなりたいのか」という問題提起と私のある才能を察知していただいて、サラリーマンや公務員になる人ではない、と断定された。

このことは私にとってまさに転機だった。私は誰もが知っている有名大学の出身なので、友人はみな一流企業や外資系に勤めており、次々と結婚していって私はコンプレックスの塊と化していた。しかし、自らの趣味が実益に変わるのなら、これほど良い人生はない。でもそんなことが可能なのか?可能とすべく、私はカウンセリングと宿題に取り組んでいる。

心理療法で職場いじめを思い出さなくなった

PCで仕事をしている男性

特筆すべきは田中先生の心理療法だ。タッピングセラピーを受けると次第に過去の事を考えなくなる、というか考えようとしても考えられなくなっていく。私の苦しみの根源はある特定の何人かを殺してやりたいほどの怨念だったので、過去の事を思い出さなくなることは物凄く大きい。これは精神科医にはできないことだ。

そして田中先生から毎回宿題を出される。これは多少重荷になるような課題であっても、それに取り組んでいると、心が次第に前向きになっていく。少しずつ努力できる気力も生じてくる。人間は生まれ変わることができるのかもしれない。

毎回のセッションは人生を切り開くためのもの

今では先生は私をうつ扱いされてないようだ。なぜならうつ患者に対しては禁句である「頑張って」という言葉をかけられるからだ。私も知らないうちに頑張って宿題に取り組めるようになった。このことに大変感謝している。

田中先生は、単にカウンセリングされているのではないと思う。毎回のセッションは人生を切り開くためのものと感じるからだ。

自分の人生に絶望に打ちひしがれている方、誰とも会いたくない億劫な気持ちは分かりますが、一度田中先生の門をたたいてみてはいかがでしょうか?

(30代男性 Y.Eさん)

心理カウンセラーからコメント

心理カウンセラー

職場いじめがきっかけでうつ状態となり、入院まで余儀なくされたことは、どれほど大きな絶望であったか想像に難くありません。しかも「コネ」と「実力」という不公平な構造の中で、意図的に排除されるような環境に置かれたことで、自分の存在価値を深く揺さぶられるような感覚に陥られたことと思います。

その経験は、単なる「嫌な職場」では片づけられない、人格を否定されるような重大な心の傷を伴うものです。

多くの方は、うつや不安の背景に人間関係のストレスがあると頭では理解しても、実際に「自分が徹底的に攻撃された」という実感を抱えてしまうと、それは容易に癒えるものではありません。

病院での診察や投薬は症状を一時的に緩和することはできても、「なぜあの出来事がこれほど苦しいのか」「どうすれば過去にとらわれずに生きられるのか」という根本的な問いに答えることは難しいのです。Y.Eさんが「恨みつらみを解決できなかった」と語られたのも、まさにその限界を実感されたからこそでしょう。

そんな中で、勇気を出してカウンセリングに来てくださったことが、大きな転機になったと伺い、私自身とても嬉しく感じます。
初回の面接で「病人扱い」されるのではなく、「将来どうなりたいのか」という問いかけや、あなたが持つ才能に目を向けられたことで、自分が「欠けた存在」ではなく「未来を拓ける可能性をもつ人間」として見てもらえた――その経験が希望の灯となったのだと思います。この瞬間が、絶望の淵から一歩抜け出すきっかけになったのではないでしょうか。

さらに、心理療法によって過去の出来事が思い出されにくくなったというご感覚は、とても重要です。強い怨念や怒りを抱えていると、過去が何度もフラッシュバックし、そのたびに心身を蝕んでしまいます。

ところが、心理療法によってその記憶が心の奥に整理され、自然に薄れていくと、初めて「今を生きる」感覚を取り戻せるようになります。これは薬では決して実現できない変化であり、まさに心理療法ならではの効果です。

また、毎回出される宿題が少しずつ心を前に向け、努力する力を取り戻す手助けになっていることも、とても素晴らしいことです。うつ状態のときには「頑張る」という言葉が重荷になりますが、Y.Eさんの場合は、気づけば自ら宿題に取り組めるようになり、その行為自体が「もう一度人生を切り開こう」というエネルギーを生み出している。これは単なる症状の改善ではなく、生き方そのものの再構築だと言えるでしょう。

ご友人の勧めやご家族の支えがあったからこそ、カウンセリングにたどり着けたのだと思いますが、最終的に「取り組もう」と決め、宿題に挑み続けているのは他ならぬY.Eさんご自身です。その積み重ねが、あなたを「絶望の人生」から「生まれ変わるかもしれない人生」へと導いているのです。

最後に、「自分の人生に絶望している方へ」というあなたからの呼びかけに深く感銘を受けました。同じように職場いじめや人間関係の不条理に傷つき、心を閉ざしている方々にとって、Y.Eさんの言葉は何よりの希望になります。

過去の出来事を思い出さなくなること、新しい可能性に気づくこと、そして少しずつ努力できる気力が戻ってくること――その体験談は、多くの人に「私も変われるかもしれない」という勇気を与えることでしょう。

この記事を書いた人

心理カウンセラー 田中耕一郎
公認心理師。2007年に心理カウンセラー・心理セラピストとして独立し、熊本市に「熊本カウンセリング」を開設しました。以来17年以上にわたり、心理カウンセリングの実践に携わり、これまでに7,000件を超える相談実績を積み重ねてきました。2019年には拠点を熊本県八代郡氷川町に移し、地域に根ざした活動を展開しています。

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