発達障害で仕事のトラウマを抱えていたけれど…!

心理カウンセリング体験談

合理的配慮がない職場で仕事が急増し、疲弊して休職された発達障害のクライアント様の体験談をご紹介します。仕事に関するトラウマ記憶に苦しまれていましたが、5回の心理療法を受けてそれはほとんど解消されました。掲載の許可をいただいています。

合理的配慮のない職場に怒りを感じていた

今年春の人事異動で職場の人員が1人減になりました。
さらに戦力だった先輩が辞め、代わりに残念ながら仕事ができない人が配置されました。

仕事に慣れていた非常勤職員の人も他部署に異動し、新しい非常勤職員の人には仕事を1から教えないといけなくなりました。

結局私の仕事量は増え、過去にトラウマがある業務もしないといけなくなりました。

しばらくすると疲労はピークに達して、仕事中に吐き気がくるようになりました。
頻繁にトイレに行って吐いていました。

夜になると不安で寝付けない、やっと寝付いても途中で覚醒していました。

行き場のない怒りを感じて、気持ちはいつもキリキリして、イライラが高まると爆発するようになりました。自分が自分でなくなる感じでした。

この頃は3年前や10数年前に仕事で失敗して上司に叱責された場面などがフラッシュバックしていました。フラッシュバックの嵐でした。現在は以前とは違う状況であることは頭では理解しているのですが、それでも繰り返し思い出されていたのです。

私は精神障害者手帳を持っているのですが、人事配置面で合理的配慮がされていないことに怒りを感じていました。

私が勤めているのは役所で、合理的配慮をするのは義務なのですが、人事担当者が合理的配慮について理解していないと思われました。

結局、私は病気休暇を3か月とって、その後休職に入りました。

ソーシャルスキルの工夫だけでは限界がある

私は発達障害の診断を受けて長いです。
ソーシャルスキルの工夫はやりつくしています。それは自閉症協会や支援センターで発表するぐらいのレベルです。

私が作った業務を処理するための自作マニュアルを精神保健福祉士の人に見せるとびっくりされます。

しかしソーシャルスキルの工夫だけでは限界があるのです。
私の場合は長期記憶が強くて過去に体験したことをしっかり覚えています。楽しいことも覚えていますが、つらい記憶もなかなか消えません。つらい記憶がフラッシュバックするのです。

そのつらい記憶をどう対処するかについて考えていたのですが、熊本県市町村職員共済組合の保健事業の提携先の一つに熊本カウンセリングがあることを知って、心理カウンセリングと心理療法を受けることにしたのです。

熊本カウンセリングに初めて来たときは「どんなことするんやろ~?」とドキドキしていました。

5回のセッションを受けてトラウマ記憶がかなり軽くなった感じがします。思い出したとしても仕事に支障が出ない程度になりました。

私は当事者として発達障害関連の講演会で講師をすることがあるのですが、トラウマ体験を講演のネタにしてやろうと思うようになりました。

また私は発達障害で精神障害者手帳を持って働いていることに負い目があります。
でも言わないといけないことははっきり言わないと相手に通じないということが今回改めて痛感しました。

苦しいときに、上司に「今きついのでこの仕事少し待ってもらえませんか?」などと言うタイミングの計り方が上手になったと思います。

発達障害でトラウマを抱えている人にアドバイス

個人差はあると思いますが、私のようにトラウマを抱えている発達障害の人には、心理カウンセリングや心理療法は有効だと思います。
とくにアスペルガー傾向やADHD傾向のある人で長期記憶が強い人、過去のいやな記憶がなかなか消えない人にはむいていると思います。

発達障害の人には「ソーシャルスキル・トレーニングをすること」や「得意分野を伸ばすとよい」とはよく言われています。

私が講演するときには「苦手なことの底上げも必要」と言っています。
ただ苦手なことの底上げに取り組むと副作用のようなものがあります。それがトラウマが思い出される苦しさなのです。その苦しさを解消するのに心理カウンセリングや心理療法は結構お勧めですよ。

(40代 公務員 M.Sさん)

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