あがり症で電話に出れなかったけれど

あがり症のため職場の朝礼でスピーチができず、電話をとることもできなくなっていたクライアント様の体験談を紹介します。
心理セラピーを受けた結果、あがり症は解消されました。スピーチや電話もスラスラとできるようになりました。
掲載の許可をいただいています。


40代男性 M.Nさん

あがり症のはじまり・・・職場の朝礼で冊子が読めなくなった

4月に人事異動して、新しい部署では朝礼で職員が当番で司会をして、冊子「職場の教養」を読むことになっていました。

自分の当番になったときに、読めるかなと思っていたけれど、どうもうまく読めませんでした。
次の当番のとき、今度はうまく読めるだろうと思っていましたが、そのときもうまく読めませんでした。前回よりも悪くなっていました。手足が震えて、声も震えだしました。

2週間後の次の当番になると、頭が真っ白になって言葉が出てこなくなりした。どんどんドツボにはまっていくような感じでした。

そこで、夜に自宅で、誰もいないときに冊子「職場の教養」をコピーしたものを何べんも暗記するぐらいに読んでいました。
しかし、本番になって司会者の場に立ってみると頭が真っ白になっていました。

練習すればするほどあがり症がひどくなることを実感しました。

また、冊子「職場の教養」を読めないことで自分に自信がなくなりました。
職場の同僚からも「仕事ができない人間」という評価を受けていたと思います。「あいつはなんだ?」という感じです。
自分の自分に対する評価もかなり下がっていました。

そうすると、仕事で電話がかかってきたときに普通にとればよいのですが、自己評価が低くなっていたのでうまくとれなくなってきました。ぎこちないのです。
電話すらうまくとれなくなって、ますます自己評価が下がるという悪循環になっていました。

しまいには電話の呼び出し音に恐怖を感じるようになりました。
「電話をとりたくない」
「また失敗するかもしれない」
そんな気持ちでいっぱいでした。

周りの同僚は私のそのような状態に気づいていたと思います。

あるとき、職場に私と上司の2人しかいないときがありました。
そのとき電話が鳴ったのです。
その状況でも私は電話をとりませんでした(笑)。
部下である私が電話をとるべきでしたが、かたくなにとりませんでした(笑)。

もしもそのとき私が電話をとったならば、きっと、声が裏返ったり、ガタガタしたりしていたことでしょう。

当時、頭の中では「当番がまた2週間後にまわってくる。明日も電話をとらなくてはいけない」ということばかり考えていました。いつもそのことが頭の中を占領していて、プライベートな時間はあってないような感じでした。
仕事が終わって自宅に帰っても落ち着くことはありませんでした。とても辛かったですね。

「お父さんは恐い顔をしているね」と言われた

私のそのような状態は子供に気づかれました。
仕事の後に、5歳の子供を保育園に迎えに行ったとき、「お父さんは恐い顔をしているね」と言ったのです。
たぶん私は憂うつな顔をしていたのでしょう。

以上が1カ月半ぐらい前までのことです。

あがり症を治す教材を買ってみた

実は田中先生のところに来る前に、ネットで調べて●●さんの本を買って勉強しました。あがり症を治す本です。
スカイプで●●さんのトレーニングも受けました。人があがる仕組みを教えていただいたことを覚えています。

◎◎式の話し方のDVD教材も買いました。
1回観たのですが、途中で止めてしまいました。
自分には合わないと思ったからです。

今振り返ると、この2つは全く効果はなかったとは言いませんが、私にとっては、田中先生のところに最初から来た方が一番の近道だったなと思います。

2週間前とは全く違う自分を職場の同僚に見せられた!

この2つの後、ネットでいろいろと検索して田中先生のところに行きつきました。
ウェブサイトに掲載されているクライアントさんたちの体験談を読んで、本当の話だと思いました。
苦しい毎日だったし、藁をもつかむ思いだったので、心理カウンセリングを申し込む決断は早かったです。

カウンセリングと心理セラピーが始まってみると、2回目のセッションの後に、また当番が回ってきたのですが、そのときスラスラと読めたのです!
今までにない自分、180度違う自分、2週間前とは全く違う自分を職場の同僚に見せられたのです!
それとはとても気持ちが良かったです。

「生きててよかった!」と生きた心地がしました。
今まで死んでいた自分に、水を与えてもらったような、そんな感じでした。

当番が無事に終わっ後、職場の敷地内に体育館があるのですが、その裏に行って、「ヤッター!」と叫んでガッツポーズをしました。

そして田中先生に電話して、うまくいったことを連絡しました。
午前9時ごろだったと思います。

生き方が変わってきた

私のこれまでの人生を振り返ってみると、私はこれまでいろんなことを「やらされて」いました。
仕事もやらされているし、「職場の教養」も読まされている。
受け身だったのです。

けれども今回のあがり症を克服する体験を通して、「やりたい」「やらなければならない」というように考えるようになりました。
生き方が変わってきたのです。

また気持ちが不安定なところが安定してきました。
高いレベルで一定してきたように思います。
右肩上がりであがってきて、どこまで上がるかなと楽しみにしています。

さらに、今まで見えなかったものが見えてきたような気がするし、周りの声が良く聞こえるようになりました。
以前は自分のことでいっぱいいっぱいで視野が狭くなっていたのだと思います。
今は周りがしていることがよく見えています。電話を受けてもよく聞こえなかったのが、今はよく聞こえて相手の名前をすぐに記憶できて、メモをスラスラととれるようになりました。

私のこのような良い変化に周りも気づいていると思います。
保育園の子供は前よりもくっついてきますし、一緒に寝ようとしてきます。
子どもなりに私の変化を感じているのでしょう。
いいことばかりです。

あがり症で苦しんでいる人にアドバイス

以前の私と同じようにあがり症で苦しんでいる人には、
「急には変われないかもしれないけれど、今の自分をしっかり見つめながら、自分のスタイルに合ったセラピーを受けて、それに真剣に取り組んでいけば、必ず道は開ける」
と言ってあげたいです。

あがり症を克服すると、今まで感じなかったことを感じられるようになります。
それを五感で感じてほしいです。

たぶん以前の私のように、何も感じることができていないはずです。
視野が狭くなっています。ほとんど聞こえていません。
人間としての機能が10点満点の2点ぐらいしか働いていないはずです。それでもいっぱいっぱいの感じでしょう。

実際のところ10点満点の人はいないと思いますが、メンテナンスをしていけば次第に点数があがっていって、7点~8点ぐらいのところまでは行けると思います。

(40代男性 M.Nさん)

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