重度のうつ病で休職したけれど、栄養療法とカウンセリングで復職できた!

重度のうつ病と診断されて休職に入り、約7か月間にわたって栄養療法、心理カウンセリング、心理療法、運動などに取り組まれた結果、劇的に体調回復して復職されたクライアント様の心理カウンセリング体験談を紹介します。掲載の許可をいただいています。


40代男性 M.Nさん

自分がうつ病と分かってびっくりした

私はもともとめまいが続いていて、耳鼻科に行ってメニエール病と診断され通院していました。半年経っても治らず、耳鼻科の医師から心療内科に行くことを勧められました。

心療内科に予約を取ったのですが、新規受診は2~3カ月待ちの状態でした。
そのときカウンセリングという選択肢があることを知り、心療内科に行く前にカウンセリングに行くことにしました。それでネットで検索して熊本カウンセリングに来ました。

カウンセリング1回目のときに心理テストをして、うつ状態が重度で結構高いことが分かって、納得する気持ちと「どうしよう」という気持ちを持ちました。

今まで原因が分からずにめまい等の不調が起きていたので、「これで原因がはっきりしそうだな」「自分はもしかしたらうつ病なのかもしれないな」とも思いました。

心療内科に行っても薬漬けになるのは嫌だと言ったら、田中先生から栄養療法をしてくれる心療内科を紹介してもらいました。そこにすぐに電話したら運よく半月先に予約が取れました。

その心療内科にすがるようにして行ったところ、ここでも「重度のうつ病」と診断されました。
それからすぐに休職しました。昨年12月末のことです。

とにかく食べて栄養をとる、そして寝ることにした

その心療内科では最初に血液検査をしました。
その結果、たんぱく質と鉄分と亜鉛が不足していることが分かりました。

そこでたんぱく質と鉄分と亜鉛を補充する栄養療法をすることになりました。
また不眠が続いていたので、睡眠時間をチェックして、とにかく寝ることをアドバイスされました。
運動もしてくださいと言われました。しかし、正直なところ、運動ができるような状態ではありませんでした。

そこでそのときの私にできることは、とにかく食べて栄養をとる、そして寝る、ことなので、それをすることにしました。

栄養療法の効果がでてきた

医師から「栄養療法をしてもすぐには結果は出ませんよ。結果が出るのに3カ月ぐらいかかる」と言われていましたので、体調は悪いままでしたが、栄養療法をとにかく続けました。

私の場合はたんぱく質が不足していたので朝と夜にプロテインを飲むことにしました。
白いご飯(炭水化物)は1日茶碗1杯だけにしました。野菜をたくさん食べて、油ものは減らすことになりました。

その心療内科でそのような栄養の取り方の指導を受けました。

ただ私は唐揚げとフライドポテトが大好きで、それを100%制限することはできませんでしたね(笑)。
フライドポテトは止めることができたのですが、唐揚げは月に1~2回、2個ぐらいは食べていました。それは本当に美味しかったです。マヨネーズはつけませんでした(笑)。

マルチビタミンのサプリはその心療内科で購入して、プロテインはアマゾン、鉄分と亜鉛はiherbで購入しています。

栄養療法を始めてもしばらくは体調が悪くなった気はしませんが、良くなった感じもありませんでした。

それが4月に入ってから体調が良くなってきたなと実感してきました。
栄養療法を3カ月ぐらい続けた後でした。

眠れるようになってきた

スマートバンドを毎日24時間着けて、自分の睡眠時間を測るようにしました。
自分ではいつ寝たかが分からないからです。

スマートバンドを着けているM.Nさん

それを毎日記録して、月1回の診察時に心療内科の先生に報告しました。
寝れていないことが分かると、「それでは抗不安薬を増やしましょう」等となって薬の調整がされました。

1月の頃は2~3時間しか眠れませんでした。
すぐに目が覚めてしまうのです。しかし体は疲労しているのでそのまま横なったまま何もしていませんでした。家族がいるので部屋を明るくすることもできません。
別の部屋に行って椅子に座ってボーっとしていることもありました。そうしていると朝になりました。
このころは極端に寝れなかったのでかなりきつかったです。

心療内科で軽い睡眠導入剤を出してもらいました。
それを飲んでも5時間ぐらいしか眠れませんでした。それでも眠れない日がときどきありましたね。

3月になって運動をする気になって、運動を始めたら、少し眠れるようになったのです。
運動の内容は朝と夕方にそれぞれ30分弱ぐらいの散歩です。何も考えないようにして散歩していました。

散歩で体が疲れるせいか、6時間ぐらい眠れるようになりました。薬も飲んで6~7時間ぐらい眠れる日が多くなりました。

眠れるようになってきたら体調が良くなってきたのを実感しました。

筋トレをしたらいっそう眠れるようになった

4月になって筋トレも始めました。
ただ心療内科の先生が「筋トレをしすぎてはいけない。まだその時期ではない」と言われたので、週2回、軽い内容でしていました。

夕方のお風呂に入る前に、ユーチューブの筋トレ動画を観ながらしています。
腕立て伏せと腹筋のトレーニングです。時間は5分間ぐらいです。

テレビで黒柳徹子さんが「スクワットを1日50回するのが健康の秘訣」とおっしゃっていたのを観て、スクワットもするようにしました。腕立て伏せと腹筋とは違う日の夜寝る前に50回です。

筋トレをしたらいっそう眠れるようになった気がします。
6時間半から7時間ぐらい眠れるようになりました。
それでも眠れない日が週1回か、2週に1回ぐらいあったのですが、6月に入るとその眠れない日もなくなりました。

6時間半から7時間ぐらい眠れるようになると、体調が圧倒的に良くなりました。
とくに頭が働くようになりました。

読書ができるようになった

頭が働くようになってから読書ができるようになりました。
それが5月からです。

休職をしていましたが、実はそのまま退職することも考えていました。
退職せずに復職する気になったのは読書のおかげです。

「あれのせいで、これが駄目だったのかな」等と反省することもたくさんありました。
復職したあとに同じことを二度と繰り返したくはないので、新しいことを取り入れないといけないなと考えました。
それではこれからどうするかを考えるときに、読書がとても役立ちました。

体調が悪いときでもうつ病関連のユーチューブ動画を観るのはできていました。
それが読書をすると知識が頭にしっかり入ってきました。そしてその知識は自分にはどう当てはまるのか、これからどう使っていくか等を考えることができるようになりました。

うつ病体験と読書で学んだこと

私がうつ病体験と読書で学んだことを3つ挙げるとしたら、
1点目は「大事なことを選ぶ」ことです。

これまでは相手の言われるがまま、仕事を頼まれたらそれを全部する、という仕事の仕方をしていました。それではダメだと思いました。

頑張る量をどれだけ増やしても、結局それは自分の負担がかかるだけです。
量で勝負するのは止めようと思いました。

「頑張るところを自分で選ぶ」ことが重要だと思います。
これは体調をよくする関連の本でも、マーケティングの本でも言われていることで、自分もそうだなと納得できたことです。

2点目は「断ること」です。
大事なことを選ぶためには、相手から頼まれた仕事を断ることも必要になります。
うまい断り方を覚える必要があります。

3点目は「しっかり休む」ことです。
熊本豪雨水害があってから、頑張り続けてきました。頑張る量でなんとかしようとしてきました。それがよくなかったなと思います。もうこれまでと同じようには続けられないと思いました。

正直なところ、「いい人と思われたい」「人から頼りにされたい」気持ちがあったと思います。だから頑張り続けていた。しかし、それはもう要らないと思いました。
これから仕事を断り始めたら、相手から「嫌な奴」と思われるかもしれません。それでもいいやと思うようにしようと思います。

心理療法のおかげで過去の出来事を考えなくなった

心理療法を受けてよかったのは過去のことを考えなくなったことです。
過去のことを思い出して苦しくなったり悲しくなったりすることがほぼなくなりました。

熊本カウンセリングに来る前までは過去のことをちょくちょく思い出していました。
それがうつ病の引き金になっていました。

当時は自分のこと自己否定したり、自分を無価値だと考えていました。
過去のことをほじくりかえして、自己否定や無価値感の理由づけにしていました。
心理療法を受けて、そこを断ち切れたのが良かったですね。

何かで読んだ本の受け売りなんですが、過去に縛り付けられて生きているのは、バックミラーばかり見て車の運転をしているようなものです。
周りから見たら危ない運転です。

「これからこうなりたい」と考えて、前を見て運転する。それが大切ですね。

心や体に不調がある人にアドバイス

心や体に不調がある人には、自分の心や体のことで少しでもおかしいなと思ったり、周りから「いつもと違う」「大丈夫か?」等と言われたら、医師やカウンセラー等の専門家のところに行って話をした方がよいとアドバイスしたいです。

「自分に今何が起きているのか」「自分は今どこにいるのか」が分からない人が多いと思います。誰でも「今が普通。今頑張っている」と思っていると思います。自覚がないと思います。
私だって自分がうつ病と言われてびっくりしたぐらいですから。

専門家と話をして自分の現状が自覚できたら、その後はしっかり休んでほしいと思います。
そして少しずつ睡眠、栄養、運動などの生活面を改善していくとよいです。

そしてその期間に「これまでの何がよくなかったのか」「これからどうすればよいのか」について自分と向き合って考え直してほしいと思います。

心療内科では自分と向き合うところまでは世話をしてくれません。体調を良くするだけです。カウンセリングは自分と向き合うきっかけになります。そこがカウンセリングのいところだなと思っています。

(40代男性 M.Nさん)

心理カウンセラーからコメント

M.Nさんのうつ状態の程度をBDIテスト(Beck Depression Inventory =ベックうつ病調査表)で測定していました。

BDIテストは、認知行動療法を提唱したアメリカの精神科医アーロン・T・ベック博士によって考案されたもので、 抑うつの程度を客観的に測る自己評価表です。

M.Nさんは1回目(昨年12月16日)のセッションのときに31点で重度のうつ状態と考えられました。その直後に心療内科を診察されてそこでも重度のうつ病と診断されました。

今年7月7日には6点まで下がり、復職することが決まりました。
BDIテストでは10点以下が健常な状態として判断する目安になっています。

M.Nさんは約7か月にわたって、上記の体験談にあるようにカウンセリングや心理療法の他にも、栄養療法、睡眠改善、運動、読書などにも段階的に取り組まれましたが、それは大変効果的だったと考えます。

栄養療法を始めるには

栄養療法は自分一人で取り組むことができます。
この本を読むとやり方が分かります。

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栄養療法をすると数カ月でまずは体が元気になってきて、その後に心も元気になってくるようです。そんな感想をクライアント様からよくお聞きします。
私(田中)も栄養療法をしていますが、体力が1~2割増強した感じがします。

iherbをお得に利用するコツ

栄養療法を始めると、鉄分や亜鉛などのミネラルや、ビタミンのサプリメントを摂ることになるでしょう。
上記の栄養療法の本の中でも紹介されていますが、サプリメントを購入するならiherb(アイハーブ)がお勧めです。質が良く安いです。

iherbをお得に利用するコツがあります。それはプロモコードを必ず入力することです。
プロモコードを入力すると購入額が割引されます。

初回購入時に1200円割引されるプロモコード : 10NEWJP

また毎月セールが開催されていて、セールをうまく活用すれば安く購入できます。
とくに9月の創立記念セールは割引率が大きくてお勧めです。

美味しいプロテイン

「プロテインは不味い」という印象を持っている人が多いと思います。
私もその一人だったのですが、最近では美味しいプロテインが開発されています。
M.Nさんもいろいろなプロテインを試してみたそうですが、こちらが一番美味しかったそうですので紹介します。味はココア、ストロベリー、抹茶ラテ、ロイヤルミルクティー、ヨーグルトの5種類あります。

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スマートバンドのすすめ

スマートバンドとは、手首に着けるもので、睡眠時間、運動量、歩数等を記録してくれます。記録したデータはバンドの画面で確認できますが、連携すればスマホの画面でも観ることができます。

メンタル不調で不眠ぎみの人によくお会いしますが、実際の睡眠時間を把握している人は少ないです。それは起床した時刻は分かるものの、眠りに落ちた時刻は正確には分からないからです。

スマートバンドを着ければ、その眠りに落ちた時刻が分かるうえ、深い睡眠をした時間、浅い睡眠をした時間まで分かります。

それらのデータをもとに自己改善につなげたり、通院しているなら医師にも伝えるとよいでしょう。

私もスマートバンドをしていますが、運動量が分かるので「今週は少ないな」と思うと夜にウォーキングに出かけたりしています。

スマートバンドはいろんなメーカーから販売されていますが、ベストセラーのものを購入することをお勧めします。
スマートバンドのバンドは1年以内に切れることが多いです。私は10か月で切れました。ベストセラーのスマートバンドであれば、交換バンドが数多く販売されていて入手が容易です。交換バンドを使えばそのスマートバンドを長く使えます。

M.Nさんと私は偶然同じスマートバンドを使っていました。Xiaomi(シャオミ)のものです。

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休職中に読んでよかった本

M.Nさんが休職中に読んでよかった本を教えてもらいましたので紹介します。
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