
元夫に浮気されたことがきっかけで男性が信じられなくなったクライアント様の体験談をご紹介します。3回のカウンセリングと心理療法を受けて浮気を疑う妄想をしたり不安になったりする癖が解消されました。新しい彼氏との関係も良好になりました。掲載の許可をいただいています。
いつも彼氏の浮気を疑っていた

私はいつも彼氏の浮気を疑っていました。
例えば、彼氏が飲み会に行ったときに、誰といるのかなと不安になったり、酔った勢いで女性をホテルに連れ込んで性的な関係を持っているのではないかと妄想していました。
自分で勝手に妄想して、不安でたまらなくなり、何もしていないパートナーを責めて喧嘩になっていました。
彼氏は最初のうちは大丈夫と言ってくれていました。
しかし、私があまりにも言い過ぎるので、嫌気がさし、不機嫌になり、喧嘩になる、を繰り返すようになりました。
彼氏はすごく嫌がるし、「どうして信じてくれないの?」「どうしたら信じてくれるの?」と毎回言ってきました。
元夫に浮気されて裏切られた

私がそこまで彼氏の浮気を疑うようになった原因は、元夫に浮気されて裏切られたことです。それで人を信じられなくなりました。すぐに疑うようになりました。
元夫は平静な顔を装って家庭に帰ってくるのですが、裏では浮気を繰り返していました。
元夫の浮気が分かったときは、「血の気がひく」というのはこういうことなんだなと思いました。
それから怒りを感じたり、冷静になることもあったり、「関係を修復しよう」と考えることもあれば、「もう無理だ」と思ったり、気持ちがぐちゃぐちゃでした。
1時間単位で感情が大きく変わっていました。
それまで私は人を疑うことなく生きてきました。
それが一番自分が信頼している夫、一番自分を分かってくれているはずの夫から裏切られたことで、信じたくとも信じれなくなりました。
新しく出会った彼氏は「好きだよ」「他の女性に行くわけないじゃないか」と言ってくれるのですが、私は「本当なのかな?」「それでも他の女性のもとに行くのではないかな?」と思ってしまうのです。
人を信じれるようになりたい

私は彼氏を信じれない自分が嫌でした。
人を信じれるようになりたかったのです。
私の問題は精神科やメンタルクリニックに行くのではなくて、カウンセリングが必要だと思いました。根本的な自分自身を変えたかったからです。
「カウンセリング」と検索したときにいくつかカウンセリングルームのサイトが出てきたのですが、直感で「あ、ここにいったら変われる」と感じて熊本カウンセリングに予約しました。
私は直感で動くタイプですので。
カウンセリングをしているときに、自然と涙がボロボロと出てくる自分がいました。
そのとき自分はすごく感情を溜め込んでいたのだなと気づきました。
普段は感情をグッと我慢しているのですが、話せる場所ができたと思いました。
トラウマを解消するセラピーをしているときには、体がポカポカと熱くなって、手足が電気が流れているようなしびれる感じがしました。終わったときにはすごくスッキリしました。
それから家に帰ったらパワーがみなぎる感じがしました(笑)
体調もよくなりました。朝起きてしんどくなくなりました。
仕事が終わったときはいつも「きつい」となっていたのが、「今日も一日楽しく終わったな」という感じになりました。
彼氏の態度が変わってきた

彼氏との関係はびっくりするぐらいに良好になりました。
喧嘩もしていないし、ギスギスもしていません。
それがお互いいつも笑顔で、他愛のないことで笑っているという感じです。
彼氏が食器を洗う、洗濯物を干す、子供を寝かしつけようとしてくれる、等してくれるようになりました。
そんなふうに変わったのは、私が妄想をしなくなり、不安にもならないので、その結果パートナーの行動に干渉しなくなったからだと思います。
今では彼氏のLINEの着信音が鳴っても反応しなくなりました。
以前は、すぐに「女性からの連絡ではないか」等と妄想して不安になっていたのですが。
「私は大丈夫」「私ならできる」と思えるようになりました。
自分のことが好きになりました。
そしたら自然に態度が変わったのかもしれません。明るく笑っている態度が増えたのかもしれません。自分で意識して態度を変えたつもりはないです。
そうしたら、彼氏の態度も変わってきました。
男性に浮気されて人間不信になった人にアドバイス
以前の私と同じように、男性から浮気されて人間不信になっている人がいると思います。
そういう人には「大丈夫だよ」と言ってあげたいです。
そういう人は、自己否定感が強くてネガティブで「自分はダメだと」という思考があるから、マイナスの方向に行ってしまいます。
私は熊本カウンセリングに来て、心の成長を自分で実感して、それを自分で褒めていたら変わってきました。そして自分が変われば周りも変わることを実感しました。
だから「大丈夫だよ」と言ってあげたいです。
(E.Mさん 30代女性)
心理カウンセラーからコメント

今回のE.Mさんの体験談は、夫婦関係や恋愛関係における「信頼の再構築」という重要なテーマを非常にわかりやすく示しています。
元夫からの度重なる浮気という深い裏切り体験は、まさに心の安全基地を根底から崩す出来事であり、心理的には強いトラウマ反応を引き起こします。このような場合、相手が変わっても脳や心は「再び傷つくのではないか」という危険信号を出し続けるため、E.Mさんのように現在のパートナーの行動を過剰に疑ってしまうことは自然な反応と言えます。
しかし、この「常に疑ってしまう」状態は、関係性に慢性的な緊張をもたらし、結果として本来望んでいる安心や愛情から遠ざかってしまいます。E.Mさんの場合、パートナーから「どうして信じてくれないの?」という言葉が出ていたことからも、信頼の欠如が二人の間に壁を作っていたことがうかがえます。これは、夫婦・恋人関係で最も回復が難しい部分のひとつです。
E.Mさんが素晴らしいのは、「自分が変わらなければ、この不安はなくならない」という自己洞察を持ち、カウンセリングを通じて根本的な心のパターンに向き合おうと決意した点です。
カウンセリングの場で自然に涙が出たのは、これまで抑圧してきた感情が安全な環境で解放された証拠です。特にトラウマを解消するセラピー中の身体反応(温かさやしびれ)は、心身が安全を再認識し、ストレス反応が解放されるときに現れる典型的なサインです。
その結果、E.Mさんは「妄想しない」「不安にならない」状態にシフトし、パートナーの行動をコントロールしようとする必要がなくなりました。この変化が二人の関係性に大きな好影響をもたらしています。
興味深いのは、E.Mさんが意識的に態度を変えようとしたわけではなく、「自分は大丈夫」という自己肯定感が自然に態度や表情を変化させ、それに伴ってパートナーも行動を変えていったという点です。これはまさに「自分が変われば相手も変わる」という関係性の心理法則の実証例です。
夫婦関係や恋愛において、信頼を築くために最も大切なのは、相手を監視することではなく、自分の中に「安心の土台」を育てることです。過去の裏切り体験があった場合、その土台は大きく傷ついていますから、まずは
● 感情を安全に表現できる場を持つ
● トラウマ体験を心身レベルで処理する
● 自分の価値を肯定するセルフイメージを回復する
といったプロセスが必要になります。
E.Mさんと同じようにパートナーの浮気で傷つき、人間不信になっている方は、まず自分の心の安全を取り戻すことから始めてみることをお勧めします。過去の痛みを整理し、自己肯定感を回復させることで、無意識に繰り返していた「疑いのパターン」を手放すことができます。そしてその変化は、驚くほど自然に相手にも伝わり、関係全体を穏やかで温かいものへと変えていくことでしょう。
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心理カウンセリングは、過去の否定的な感情を解放し、深い癒しと、良い気づきをもたらし、新しい行動を促してくれます。
悩みを解消して、あなたの心は成長することができます。