上司からセクハラされて鬱になったけれど…!
上司からセクハラを受けていったんは鬱状態になったものの、そこから回復されたクライアント様の心理カウンセリング体験談を紹介します。
掲載の許可をいただいています。
上司からのセクハラを半年間我慢していた
私はフルタイムで営業職をしているのですが、職場で直属の上司に当たる人からセクシャル・ハラスメントを受けていました。それを半年間ぐらい我慢し続けていました。
その上司は50代の男性。営業経験豊かな人で、そのご経験は尊敬できるものなので、それを教えてもらいながら、新しいプロジェクトに活かしていこうという気持ちでした。
私としては普通のビジネス・コミュニケーションをとりたくて二人で会話をしたり、仕事の後に食事に行ったりしていたのですが、それが次第に個人的な好意として誤解されるようになってしまって、次第にセクハラ的な話になり、合意なく身体に触られるということが起きました。
そこまで至って、ハッと気づいたのです。セクハラだと気づくまでに長くかかりました。
そしてそうなったのは自分にも責任があると思って、自分自身をかなり責めていました。
さらにその当時、大学時代に仲が良かった友人が突然病気で亡くなってしまうということもありました。ショックな出来事が重なりました。
うつ状態になりかけて危機感を感じた
実は私は過去に仕事でハードなことがあり、落ち込んでうつ状態になったという経験があります。そのときは朝起きられないし、どこにも行けないし、誰にも会いたくないという状態でした。
その状態はある程度回復して仕事をしていたのですが、また同じことになりそうだと危機感をもったのです。それで「これはまずいな」と思って、なにか手を打たないといけないと考えて、熊本カウンセリングのホームページを見て来ました。
そのとき最初は精神科とか心療内科を受診するべきかと迷いました。
しかしそのときは誰にもそのセクハラの悩みを相談できないという状況の中にいました。上司のセクハラを営業チームの中で誰かに相談して言ってしまったら、チームに悪影響を及ぼしてしまいそうでした。
会社の人事部に訴えればいいのですが、自分の今後のこととか、チームの若いメンバーのことを考えるとそのような直接的なことはできないと考えました。それでセクハラについては誰にも言わずに我慢していたのです。
とにかく自分の状況を話したかったのです。
それで心を開いてなんでも聞いてくれる人、しかも自分の仕事に関係のないところで、利害関係が全く無い人に相談したいと思いました
家族や友達だと心配をかけてしまうし、仕事関係者はどこから漏れるかわからないからです。
それで精神科とか心療内科などの医療機関よりもカウンセリングかなと思ったのです。
本当に「そんなこともあったな」と心から思えた
熊本カウンセリングに最初に来たときの第一印象は、清潔で明るくて、良い香りがするお部屋だなと思いました。暖かい感じの空間だなと思いました。
田中さんに対しても温かい感じの人だなと思いました。
ちょっとホッとしたのを覚えています。今思えば、当時はかなり元気がなかったのかなと思います。
毎回のセッションは自分に少しずつ変化が起きてきてどれも印象的だったのですが、トラウマを解消するセラピーと、コラージュ・セラピーがとくに印象的です。
回を重ねるごとにだんだん悲しみが少なくっていっていたのですが、本当に「過去にそんなこともあったな」と思えたのです。それまでは生々しかったし、思い出すと身をえぐられるような体験だったのですが、それが本当に「そんなこともあったな」と心から思えたのです。
自分一人で悩みを抱えていた時には否定的なことしか考えられませんでした。ずっとくよくよしながら悲しむだけでした。
しかしセラピーの中で、「悲しい出来事の中から砂金のような何か自分のためになるものを取り出して、キラキラ光る砂金だけをとりだして前を向いていこう」というような比喩のような言葉をかけられたのですが、本当にそういう気持ちになれたのです。
もともと私は言葉に影響されやすい性質なのですが、本当にずっしり重い砂金の袋を授かったような気持ちになって帰りました。そのときから悲しみと幸せの分量が入れ替わって、自分を肯定できるようになりました。
コラージュ・セラピーでは、自分の過去、現在、未来を楽しみながら考えることができて、自分の人生を肯定できました。
自分の過去にも楽しいことをたくさん発見することができました。それまでは悲しみだらけと思っていた過去のはずなのですが…。
コラージュの作業そのものも楽しかったです。
はじめてカウンセリングを受けた当初は、先のことなんて考えられないし、不安で不安で仕方がなくて、悲しくて悲しくて仕方がなくて、という状態だったのですが、これから何が起こるのだろうとワクワクする気持ちを持つことができました。
大切なことに気づいた
私自身について気づいたことは、まずもともと生きることが好きで、愛されて育ってきたということです。そして自分を傷めつける必要は何一つなかったのに、かなり無理をしていたことに気づきました。
仕事をきちんとしないといけないと考えすぎていましたが、「自分の健康を損ねてまでする仕事はない」「自分が一番大切」ということが分かりました。
自分を楽しくさせること、それは私の場合は日常の中で写真を撮ったり、散歩をしたりすることなのですが、そういうことが大切なんだなと気づきました。
悲しみに塞いでいる人は、日常の中に存在している楽しみとか喜びを失ってしまう。どんなに綺麗な景色を見ても、どんなに安心するような場所にいても、悲しいときはそれらが全く見えていない。私自身がそうだったと思います。
カウンセリングを受けてからは、本当にちょっとしたことなのですが、朝の景色が綺麗だとか、季節の変わり目を感じたりとか、食べ物が美味しくなったり、過去に美味しいものを食べた思い出も蘇ってきたりするようになりました。
今までと変わりのない毎日なのですが、うれしいな、楽しいなと思えることが増えました。
日常の幸せを感じられることが健康なのだなと思いました。
働きやすい職場をつくりたい
会社の中には、言葉にならないところで苦しんでいる、本来の仕事に打ち込めないでいる人が結構いらっしゃるのではないかと思います。
また自分が生きてきた時代とか経験の中で意図的ではないにしろ周囲を傷つけている人も確実にいると思います。
そこにギャップがある。それを何らかの形で見えるようにして、働きやすくする。そんな仕事をしたいなという気持ちが出てきました。それは数字とか実績にはなりにくい仕事で、売上の数字にも勿論なりませんし、会社にとってはコストになると思いますが…。
自分の会社に企画書を書いてみたい気持ちになりました。
こんなことに関心が持てるようになったのもカウンセリングを受けて良かったことのひとつです。
セクハラに悩んでいる人にアドバイス
私と同じようにセクハラで悩んでいる人には、「我慢しなくていいよ」とアドバイスしてあげたいです。「よくあること」と思って我慢することがかなり多いと思うのです。「受け流すこと」が働く女性のマナーみたいになっているところがあると思います。
しかし我慢するなら、その分だけ自分を大切にする時間をとってから、そしてまた立ち向かっていったほうがいいです。「あなたは全然悪くない」と言ってあげたいです。全く悪くないし、自分を責めないでのびのびと仕事をする環境が整えばいいなと思います。我慢しないで自分の行きたい道を歩いていって欲しいと思います。
(30代女性 Y.Sさん)
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