
「仕事を辞めて芸術の道に進みたい」——その一歩が怖いと感じる人は少なくありません。今回の前世療法で、U.Rさんが見たのは北欧の森で暮らした女性の前世。自然と共に生きる穏やかな日々。しかしその人生には「やりたかったことをやらなかった」という後悔がありました。その体験から導かれたメッセージは、自分に素直に生き、やりたいことを選ぶ勇気の大切さでした。
掲載の許可をいただいています。
仕事を辞めて芸術の道に進んでよいか?
U.Rさんは現在のお仕事を辞めて芸術関係の道に進むことを願っておられましたが、同時に不安も感じておられました。
そこで今回の前世療法のテーマは「人生の目的は何か?」と設定しました。
前世は森の中に住む部族の女性
前世療法を始めてU.Rさんの心の中で最初に見えてきたのは、森の中で遊ぶ少女。
それがU.Rさんの前世でした。

場所は北欧のどこかの地域。
森の中に住む部族の少女でした。
この部族は森の中を生活圏としており、そこで自給自足しています。
森の外へ出ることはほとんどありません。
ですから、彼女も木の実を食べたり、遊んだりして暮らしていました。
とてもシンプルな生活で、それは終生変わりませんでした。
彼女が20歳ぐらいから森の外部に住む人たちが木の伐採のために森に入ってくるようになります。
生活圏である森が小さくなっていくことは悲しいことでしたが、彼女はその外部の人たちを観察することを楽しみにしていました。

ただ、その外部の人たちと交流するまでには至りませんでした。
そして彼女は63歳のときに寿命を迎えました。
森の中で暮らした穏やかな人生でした。
この前世の自分の死の場面を見て、その後に前世の自分やハイアーセルフ(その人の一生を守ってくれる魂)との会話をして、このときの前世療法は終了しました。
ハイヤーセルフからのメッセージ
クライアント様から下記のご感想をいただきました。
前世のイメージは鮮明に見えました。
私はシンプルな日常が得意です。何もしない生活がすごく得意です。
他人は焦っていても、私は日常生活が平和ならそれだけで満足して生きていけます。
木や森、緑が本当に好きなのです。
そして、太陽、鳥の声などを見て聞いているだけでとても充足します。
このような自分の性質のルーツがにここにあることが分かりました。
彼女の人生は、やり残している感じがします。
楽しい人生だったけれど、やり残している感じがします。
ハイアーセルフから
「やりたいことをやりなさい」
「どうしよう、どうしようと言ってしなかったことをちゃんとやりなさい」
と言われました。
私は
「応援をお願いします」
と言いました。
ハイアーセルフは
「応援します」
「これまでもずっと応援していました」
と返してくれました。
今回の前世療法での最大の気づきは、
「自分の気持ちに素直になる」
「素直になって動く」
ということです。
(女性 U.Rさん)
この記事を書いた人
- 公認心理師。2007年に心理カウンセラー・心理セラピストとして独立し、熊本市に「熊本カウンセリング」を開設しました。以来17年以上にわたり、心理カウンセリングの実践に携わり、これまでに7,000件を超える相談実績を積み重ねてきました。2019年には拠点を熊本県八代郡氷川町に移し、地域に根ざした活動を展開しています。
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