
「彼に嫌われないよう、自分を押し殺して尽くしてしまう…」そんな自己犠牲的な恋愛で心がすり減っていませんか?実はその苦しさの根源は、幼少期の記憶に隠れているかもしれません。本記事では、過去のトラウマを克服し、自分を守るための「心の境界線」を手に入れた女性のカウンセリング体験談をご紹介します。他人の顔色を伺う毎日を卒業し、自分らしく笑える日々を取り戻すためのヒントがここにあります。
自己犠牲的な恋愛をして心がすり減っていた

私は半年ぐらい前に交際していた男性と別れました。
その交際ではその男性に傷つけられても無理やり自分を合わせようとして、心がすり減ってしまっていました。
その男性は以前つきあっていた女性と私を比べたり、SNSで知り合った女性と毎日やりとりしていました。私と交際しているのに、私以外の女性の存在が常にありました。
私はそれを見て、「自分がダメだから、この人は他の女性に気持ちが向いてしまうのだ」と思って、苦しい気持ちを感じていました。
それで私はその男性にすぺて合わせるようになりました。
その男性が好きな趣味を自分もやっていました。
休みの日もその男性のことを考えていたので、自分の時間が全然楽しめなかったです。
当時は夜に眠れなくなって、食欲もなくなりました。
別れたときは悲しいけれど、少しホッとしていました。
それから1か月後に、その男性から「また会いたい」と連絡が来るようになって、そこからまた苦しくなりました。
そこで周りから「自分を大切にしろ」と言われて、半ば強制的にLINEなどの連絡経路を全部遮断しました。
しかし全部遮断したことに罪悪感を感じていました。
当時の私は表情が暗くて、家族からは「負のオーラをまとっている」と言われていました。
職場の毎日会う後輩からは、目の下にクマがあって、すごく疲れているように見えると言われました。
自己犠牲してしまう原因

ちょうどその頃、数年ぶりに会った友人からカウンセリングを受けていて、幼少期のトラウマが今の悩みに繋がっていて、そこを改善できたという話を聞きました。
私はもしかしたら自分のこの自己犠牲してしまう性格も過去の出来事から来ているんじゃないか、そしてそれは私も改善できるのではないかと可能性を感じて、熊本カウンセリングに来ることにしました。
カウンセリングの中で自分が自己犠牲してしまう原因となった過去の記憶を思い出しました。
それは私が小学校低学年ぐらいまでの話です。
私には姉がいます。姉は大学病院で手術をしないといけないくらいの病気をもっていました。
それで夏休みなどの長期休みには2、3回ぐらい入院していました。そのときは母も付き添って行っていました。
その頃、祖母が交通事故にあって入院しました。
自宅には父と兄、そして私の3人が残されました。
父と兄は不安でオロオロしながら自分の仕事をしていました。
私も不安だったのですが、私をかまってくれる余裕は誰にもなくて、そのとき私は「私も何かを頑張らないと誰も私をかまってくれない、誰も私を見てくれない」と強く思ったのです。
この子供の頃の「家族の役に立たないと居場所がない」という強い思いを解消して、「ありのままの自分で生きている価値がある」という新しい信念をつくるような心理療法をしてもらいました。
まず自分の価値を自分で認める

今は、自分と他人との間に境界線を引くことが大事なんだと分かりました。
「ここから先に踏み込まれると私は傷つく」というところが分かったので、そこは自分の行動で守りたいと思います。
また、「この人はこの人」「私は私」「この問題はあの人の問題」というように線を引いて考えて自分を守ります。
カウンセリングの回数を重ねるごとに、私はよく笑うようになりました。
それで、周りの人からは表情が良くなったね、と言われています。
今までの私は自分に自信がありませんでした。
それで男性と交際するとすぐに「相手に嫌われないように」と考えていました。
これからはまず、自分の価値を自分で認めてあげる状態をつくってから、卑屈にならない態度で相手の男性と関わっていきます。
そして交際しながら、相手の男性が人として尊敬できる人なのかを見極めていきます。
自己犠牲的な人にアドバイス
私と同じように自己犠牲的な思考と態度を取りやすい人や境界線を引くのが苦手な人がいると思います。
その人たちには、「自分は生きている価値がある人間だし、自分が自分の1番の味方でいたほうがいいよ」と言ってあげたいです。
(30代 K.Tさん)
心理カウンセラーからコメント

大好きな相手に合わせようと必死になり、自分の時間を削り、食欲や睡眠まで失うほど心がすり減ってしまった……。それはK.Tさんが人の痛みを感じ取り、調和を大切にしようとする「優しく、献身的な心の持ち主」である証でもあります。
K.Tさんがカウンセリングを通じて気づかれた「家族の役に立たないと居場所がない」という思い込みは、「条件的の自己肯定感」です。「〇〇ができるから価値がある」という条件付きの安心感は、常に自分を駆り立て、限界を超えて犠牲を強いてしまいます。
特に、幼少期にお姉様の病気やご家族の不安を目の当たりにした際、幼いK.Tさんが「私まで迷惑をかけてはいけない」「私も何かを頑張らないと誰も私をかまってくれない、誰も私を見てくれない」と感じたのは、当時の状況では仕方のない、健気な生存戦略でした。K.Tさんはただ、家族を愛し愛され、守りたかっただけなのです。
今回、その過去の記憶を癒やし、「自分と他人との間に境界線(バウンダリー)を引く」という武器を手に入れられたことは、これからの人生における最大の転換点になります。嫌われることを恐れて引けなかった線を引くことは、自分を愛するという決意表明です。
「この問題はあの人の問題」と切り分けることは、冷淡さではなく、相手への信頼でもあります。これからは、誰かの顔色を伺う「負のオーラ」ではなく、自分を一番の味方にする「温かな光」をまとって、対等で尊敬し合えるパートナーシップを築いていけるはずです。
今、笑顔が増えて周りの方から「表情が良くなった」と言われているのは、K.Tさんの魂がようやく「自分自身の人生」を歩み始めた喜びのサインです。その変化を、どうか誰よりもご自身で褒めてあげてください。K.Tさんは、ありのままの姿で愛されるべき、かけがえのない存在なのです。
この記事を書いた人
- 公認心理師。2007年に心理カウンセラー・心理セラピストとして独立し、熊本市に「熊本カウンセリング」を開設しました。以来17年以上にわたり、心理カウンセリングの実践に携わり、これまでに7,000件を超える相談実績を積み重ねてきました。2019年には拠点を熊本県八代郡氷川町に移し、地域に根ざした活動を展開しています。
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