失恋して立ち直れなかったけれど…!

失恋の辛さ、苦しさを乗り越えて、立ち直ったクライアント様の心理カウンセリング体験談を紹介します。
掲載の許可をいただいています。

8年間の恋愛の末、彼氏に裏切られた

喧嘩をする男性と女性

8年間付き合っていた彼氏と別れました。その彼氏とは結婚直前までいっていましたが、裏切られ、喧嘩を繰り返し、そして別れたのです。

この出来事は私一人の力では消化できないものでした。
この彼との間にあった8年間の出来事が自分の中では大きすぎたからです。

毎日家に帰って一人になると、苦しくて、訳も分からず泣いていました。何も手につかないのです。ご飯も食べれません。考えてばっかりでどうしようもないのです。

失恋の出来事を思い出すことがほとんどなくなった

カウンセリングを受ける女性

泣いてばかりいる状態が続いていたので、熊本カウンセリングをネットで検索して見つけました。

カウンセリングを受けることは最初は抵抗がありました。自分の悩みがカウンセリングを受けるほどの悩みなのかなと思って、カウンセリングを申込むことを迷っていたからです。

また、敷居が高い感じもありました。自分なんかが行っていいのかなという感じです。こんな小さな悩みで行っていいのかなという感じです。

田中さんの第一印象は、パソコンで顔写真を見てきていたので、「あ、この人だ」と思ったことを覚えています。

私の話を聞いた後に、田中さんが「記憶から記録にする」と言われたのを覚えています。
そして6回のカウンセリングを経て、本当に「記憶から記録」になった気がします。

それまでは毎日彼との過去の出来事を思い出し、感情があふれ出てきて泣いていました。それが思い出さないわけではないけれど感情はでてこないようになりました。それがカウンセリング終了後の1ヶ月ぐらいまでで、その後は思い出すこともほとんどなくなってきました。

今は「そういう出来事があったのかな?」というぐらいです。それは数ヶ月前の出来事なんですが、数年前のような感じがします。

失恋を乗り越えて、自分で変わろうという気持ちが強くなった

友達とカラオケをする女性

熊本カウンセリングに来た日は心が穏やかになるのが不思議でした。
ただ、最初の2回ぐらいは気持ちはいいけれどまだちょっと心が波立つ気がしていました。

そこで、これではいけないなと思って自分で生活を変えるようになりました。自分で変わろうという気持ちが強くなったのです。

例えば、彼との過去の出来事を考える時間を減らすために、友達に何か誘われたらそれにつきあう、テレビを観る等するようになりました。

失恋をして、良い気づきが得られた

また、カウンセリングをして、私は「他人が自分から離れていくことを恐れている」ことが分かってよかったです。過去のいろいろな体験がこのことにつながっていました。また、だから私は他人にしがみつこうとしていることにも気づきました。

これから私は変われるような気がします。

失恋で苦しんでいる人にアドバイス

私と同じように恋愛で苦しんでいる人には、過去のことをうじうじ考えていても前に進めないし、自分がきついだけなので、「記憶ではなく記録」にしてしまったほうがいいとアドバイスしてあげたいです。

(20代女性 N.K.さん)

心理カウンセラーからコメント

心理カウンセラー

「自分の悩みがカウンセリングを受けるほどの悩みなのか」「敷居が高い」「こんな小さな悩みで」という躊躇は、多くの方が感じられることです。

心理カウンセラーの立場から申し上げると、N.K.さんの悩みは決して「小さな」ものではありません。日常生活に支障をきたし、食事も摂れず、涙が止まらない状態は、専門的なサポートが必要な状態です。あなたが自分の苦しみを軽視せず、助けを求めたことは賢明な判断でした。

「記憶から記録にする」というアプローチは、トラウマ処理において非常に重要です。
辛い出来事が「記憶」として残っているとき、それは生々しい感情を伴って何度も蘇り、私たちを苦しめます。しかし、それを「記録」、つまり過去の一つの事実として客観的に捉えられるようになると、感情的な反応が薄れていきます。

N.K.さんが6回のカウンセリングを経て、「思い出さないわけではないけれど感情はでてこない」状態になられたこと、そして「数ヶ月前の出来事なのに数年前のような感じがする」と表現されたことは、心理的な距離が生まれたことを示しています。これは心の回復が確実に進んでいる証拠です。

カウンセリングを通じて「他人が自分から離れていくことを恐れている」「他人にしがみつこうとしている」という自己理解を得られたことは、素晴らしい気づきです。これは単なる失恋の克服を超えた、深い自己理解への到達を意味します。

この洞察は、過去の人間関係パターンを理解し、将来の健全な関係性を築くための土台となります。見捨てられ不安は多くの人が抱える根源的な恐れですが、それを認識できたことで、N.K.さんは無意識のパターンから抜け出す可能性を手に入れたのです。

「自分で変わろうという気持ちが強くなった」という変化は、カウンセリングの最も重要な成果の一つです。友達の誘いに応じる、テレビを観るなど、具体的な行動の変化を自ら選択できるようになったことは、N.K.さんが被害者意識から抜け出し、自分の人生の主導権を取り戻したことを示しています。

カウンセリングは魔法ではなく、クライアント自身の力を引き出すプロセスです。N.K.さんが「自分で変わろう」という意志を持ち、具体的な行動を起こせたことが、回復を加速させたのです。

N.K.さんの体験談は、失恋の苦しみの中にいる多くの方々に希望と勇気を与えることでしょう。

この記事を書いた人

心理カウンセラー 田中耕一郎
公認心理師。2007年に心理カウンセラー・心理セラピストとして独立し、熊本市に「熊本カウンセリング」を開設しました。以来17年以上にわたり、心理カウンセリングの実践に携わり、これまでに7,000件を超える相談実績を積み重ねてきました。2019年には拠点を熊本県八代郡氷川町に移し、地域に根ざした活動を展開しています。

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