初めての心理カウンセリングで「こんなことで相談?」と不安な人へ

「こんなことで相談していいのかな」と思いながら、このページを開いた方もいるかもしれません。その迷いは、弱さではなく、これまで一人で踏ん張ってきたからこそ生まれる感覚です。この記事では、相談をためらってしまう心の動きや、決めなくていいこと、急がなくていい視点を整理しています。答えを出すためではなく、今の自分の感覚を確かめるために、読み進めてもらえたらと思います。

「こんなことで相談していいの?」と感じてしまう理由

「こんなことで相談していいの?」と感じてしまう理由は、悩みが小さいからでも、あなたが弱いからでもありません。多くの人は、相談しようとするときほど、自分のつらさを無意識に小さく見積もってしまいます。「もっと大変な人がいる」「自分はまだ我慢できる」と比べることで、気持ちにフタをしてしまうのです。これは、これまで責任を果たし、周囲に気を配りながら頑張ってきた人ほど起きやすい心の動きです。弱音を吐く前に、踏ん張ることを覚えてきた結果とも言えます。だから、相談をためらう感覚は欠点ではなく、生き抜いてきた証のひとつ。そう理解してもらえたらと思います。

相談を考え始めた時点で、心にはすでに変化が起きている

相談を考え始めた時点で、心の中ではすでに小さな動きが起きています。検索してみたり、読むだけ読んで迷っていたりするのは、何も起きていない状態ではありません。はっきり言葉にできる問題でなくても、「なんとなく違う」「少ししんどい」「このままでいいのか立ち止まっている感じ」がある。その感覚に気づいたという事実が、これまでと同じではいられなくなっている証でもあります。すぐに結論を出さなくて大丈夫です。動くかどうかを決める前に、迷っている自分をそのまま認める時間があってもいい。気づきは、急かすためのものではなく、そっと立ち止まる余白をつくるものなのだと思います。

心理カウンセリングは「深刻な人のため」だけの場所ではありません

心理カウンセリングというと、「深刻な悩みがある人だけ」「解決しなければならない人が行く場所」というイメージを持たれがちです。そのため、自分はまだそこまでではない、と感じて距離を置いてしまう方も少なくありません。でも実際には、気持ちを整理したい、誰かに話してみたい、そんな段階で来られる人も多いのです。相談の理由は本当に人それぞれで、「これくらいで行っていいのかな」と測る必要はありません。重さや内容に基準があるわけでも、正解が決まっているわけでもない。カウンセリングは、今の自分の状態をそのまま言葉にしてもいい、開かれた場所なのだと思います。

相談していいかどうかは、事前に決めなくて大丈夫です

相談していいかどうかは、事前に決めなくても大丈夫です。最初の時間は、「続けるかどうかを判断するための場」でもあります。実際に話してみて、思っていた感じと違う、今は合わないと感じたなら、そこで止めるという選択も自然なことです。また、何を話すか、どこまで話すかも、最初から決めておく必要はありません。話せるところだけ話し、触れたくないことは触れなくていい。そのペースや範囲を決める主導権は、相談する側にあります。相談は義務ではなく選択です。自分で確かめながら決めていける、そんな関わり方が許されている場所だと思います。

迷いながら来られる方も少なくありません

相談の場に足を運ぶとき、不安や戸惑いを抱えたままというのは、ごく自然なことです。ちゃんと話せるだろうか、ここでいいのだろうか、そんな気持ちがあっても不思議ではありません。むしろ、これまで一人で考えてきたからこそ、慎重になる心の動きとも言えます。中には、安心して話せるかどうかを確かめるために来られる方もいます。最初から「向いている」「向いていない」を決める必要はありません。迷いや不安を抱えた状態のままでも、そのままの気持ちで話してみていい。そんな余白が許されている場所なのだと思います。

「相談していいのか分からない」ときの一つの考え方

「相談していいのか分からない」と感じるとき、すぐに答えを出そうとしなくても構いません。迷いがあるまま考え続けている時間にも、意味はあります。そのうえで、ひとつの見方として、「この状態を一人で抱え続ける時間が、しばらく続いているかどうか」を振り返ってみるのも一案です。もうひとつは、誰かに話すことで、気持ちや考えが少し整理されそうか、という感覚。はっきりした確信がなくても、「話すことで何かが変わるかもしれない」という程度で十分です。決めるかどうか、動くかどうかは、最後まで自分で選んでいい。その判断を急がなくていい、という前提に立ってもらえたらと思います。

まずは「話しても大丈夫か」を確かめるところから

最初から何かを解決しようとしたり、変わろうと目標を立てる必要はありません。大切なのは、「ここで話しても大丈夫そうか」を自分の感覚で確かめること。その場の雰囲気や、話しているときの自分の感じ方を、静かに見てみるだけでも十分です。合うかどうかを判断するための時間として、相談の場を使ってもいいのだと思います。進み方は人それぞれで、急ぐ必要はありません。

この記事を書いた人

心理カウンセラー 田中耕一郎
公認心理師。2007年に心理カウンセラー・心理セラピストとして独立し、熊本市に「熊本カウンセリング」を開設しました。以来17年以上にわたり、心理カウンセリングの実践に携わり、これまでに7,000件を超える相談実績を積み重ねてきました。2019年には拠点を熊本県八代郡氷川町に移し、地域に根ざした活動を展開しています。

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