DJ SODA事件に学ぶ交流分析「心理ゲーム」

DJ SODA事件

韓国の人気DJ「DJ SODA」さんが2023年8月13日、大阪府・泉南市で開催された音楽イベントでパフォーマンスの最中に観客から胸などを触られたと被害を訴えました。

イベント運営会社は不同意わいせつ容疑などで男性2人と女性1人を告発し、出頭した男性2人が大阪府警から任意の事情聴取をされています。

この事件に対する議論がSNSを中心に沸騰したようです。

交流分析 心理ゲーム理論

今回の事件は人気DJとファンとの間での出来事でしたが、似たようなことは一般人の間でも起こります。

例えばこういうことです。

①ある女性がある男性に対して性的なアピールを強くしてきた。
②その男性はその女性から性的に誘われている思って、接近した(体に触れた等)。
③その女性は態度を一変し、「セクハラを受けた」とその男性を非難し警察に訴えた。

このような出来事における両者の心理的なやりとりを説明する理論があります。
交流分析心理ゲーム理論です。

交流分析とは、1950年代半ばにアメリカの精神科医エリック・バーン博士によって開発された心理学です。人のパーソナリティや行動の理解、コミュニケーションの改善などに役に立つと評価が高まり、世界中に普及しているものです。

この交流分析の中に心理ゲーム理論というのがあり、エリック・バーンは著書の中で、人間関係で問題が起きる交流を35の類型に分けて説明しています。

その類型の中に「Rapo(誘惑)」と名付けられたものがあり、それがまさに上記の①~③のやりとりになります。

心理ゲームの流れ

心理ゲーム理論は、心理ゲームには「仕掛ける人」とそれに「ひっかかる人」が登場すると教えています。

「仕掛ける人」は「罠」を仕掛けます。
Rapoの場合は、女性の性的アピールです。

「ひっかかる人」は「弱み」をもっていて、「罠」に食いついてしまいます。
Rapoの場合の「弱み」は、男性の性的欲求でしょう。

こうして「仕掛ける人」と「ひっかかる人」が出合い、交流が始まります。

両者の交流は表面的にはしばらく良好なのですが、片方の心の中には不満があり、それが溜まっていきます。
そしてあるとき不満が爆発し、問題が起きます。
Rapoの場合は、女性が態度を一変して男性を非難する段階です。

その後両者は混乱し、不快な感情を味わいます。

しばらくして、「仕掛ける人」は新しい相手に「罠」をしかけてRapoの心理ゲームを繰り返していきます。
「ひっかかる人」も新しい相手から出された「罠」に食いついてRapoを繰り返していきます。

以上が心理ゲームの流れです。

心理ゲームを予防するヒント

もしもあなたが問題が起きる交流を繰り返していると気づいているなら、心理ゲームの「仕掛ける人」あるいは「ひっかかる人」になっていないか疑った方がよいです。

あなたが「仕掛ける人」になっていたなら、自分の出していた「罠」に気づいて、「罠」を出さないようにすることです。

あなたが「ひっかかる人」だったなら、自分の「弱み」を自覚して、「罠」に食いつかないようにすることです。また「弱み」を解消することです。

以上が心理ゲームを予防するヒントです。

心理ゲーム理論を知っていると、問題が起きる交流を新しい視点で見ることができ、その予防法や脱出法が分かります。

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